中等教育学校(=一体型中高一貫校)とは、従来のいわゆる中学校を「前期中等教育」、高校を「後期中等教育」と位置づけ、合計6年間で一貫した教育を行うことを目的とした学校をいう。
*1998年(平成10年)の学校教育法の改正により認められた。
<併存型中高一貫教育校・連携型中高一貫教育校との違い>
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併存型中高一貫教育校と連携型中高一貫教育校はともに中学校と高校が分離している。これに対し、【1】中等教育学校では中学校と高校が分離されておらず、一体として存在する。そのため、中学教育と高校教育も分離しておらず、6年間の教育が前期と後期に分かれるだけ。
- 組織のトップも中学校長と高校の校長に分かれておらず、より緊密して一体教育を行うことができる。
- 高校に入学するという概念もなくなるため、後期進学時に入学試験もない。
選抜方法
1998年の学校教育法の改正の際、無用な受験エリート校化や受験戦争の低年齢化を防ぐべく、入試の際に学力試験を行わない旨の取り決めがなされている。
入試は正確には「入学試験」ではなく、調査書・作文・面接・適性検査・抽選などで選抜が行われる。
弊害
ただし、受験者の人気の高い学校も現れ、無用な受験エリート校化や受験戦争の低年齢化を防ぐという目的にそぐわない事態が生じているという意見が次第に大きくなっている。
2014年現在、公立28校、国立4校、私立16校。これからも増設される予定。
*下記では大学付属以外の中等教育学校を扱う(国公立大学の付属中学高校に関しては姉妹サイトで扱っています)。